フルート独奏団ナナカマドのメンバーが綴るフルート談義のブログです。  

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高木綾子リサイタル

 昨日はダクで開かれた高木綾子さんのリサイタルに行ってきました。いくつか驚いたことがありますが、まずかなりおなかの大きな妊婦さんだったこと。ご本人のブログによればお二人目で、すでに7ヶ月目とのこと。またかなり若いのに、既に芸大の准教授の肩書きをもってました。
 でも、一番驚いたというか、感心したことはフルートを吹くときの身体の使い方です。どこにも無駄な力が入っていなくて、首、のど、下あごなどが完全にリラックスしています。この状態でフルートを吹ける人はプロでもあまりいないと思います。実は、先週の土曜日は山野楽器の佐久間由美子さんと中川佳子さんのDuoコンサートに行ってきました。どちらも音色は綺麗で魅力的な演奏なのですが、お二人とも首回りに緊張が入っていました。この二人が高木さんのような吹き方ができれば音色や音量の幅がすごく広がるのになあと思った次第です。無駄な力を入れずに吹けるから、お腹に赤ちゃんがいても全く問題がないのだと思います。気になったのは息を吸うときの音が少し目立つかなということぐらいです。
 また、高木さんはフルートの持ち方もすごく自然でした。私の方から見えた左手の小指が前腕の延長線上にあって、昨今流行のボディマップ理論のお手本のような持ち方です。指にも緊張がないから、いくら速いパッセージでも問題なく演奏できるのでしょうね。
 ベームのグランド・ポロネーズなどさらっと吹いて、とっても易しい曲に聞こえてしまいます。ご本人も"技巧的なのに、あまり聴衆にはそのように伝わらないと言う、報われない曲"だと言ってます。でも、CDなどで他の人の演奏を聴くと、それなりに盛り上がりのあるヴィルトゥオジティを感じる曲ですので、これは演奏解釈の問題なのでしょう。
 すごいと思ったのはプロコフィエフのソナタです。喉周りがリラックスした状態のまま吹けるので、低音から最高音のDまで、自在に幅広い音量がだせる彼女にはうってつけの曲で、聴いていて充実感を得ることができました。
 アンコールにイベールの間奏曲を吹かれたのですが、このとき伴奏者の與口理恵さんもなかなかすごいなと思いました。ギターやハープで伴奏されることが多いと思うのですが、ピアノでギターのハーモニクスの雰囲気が出ているのです。
 楽しめる音楽会でした。

パユ@N響オーチャード定期

29日のオーチャードホールでのN響定期演奏会に行ってきました。目的はパユです。
彼が演奏した曲目はモーツァルトのハ長調のアンダンテ、オネゲルのフルートとコールアングレのための協奏曲、ブゾーニのディヴェルティメント作品52です。音色が良く安定感もある素晴らしい演奏でしたが、興味深かったのはオネゲルの協奏曲のときでした。指揮のシェレンベルガーがコールアングレ(イングリッシュホルン)を担当するので、自分が演奏しているときはオケのメンバーに尻を向けて指示を出すことになります。そのようなときにパユが右手に握ったフルートで指揮をサポートするのですが、これがなかなか感心させられました。フルートを振りまわすそのやり方がとてもしなやかで柔らかなのです。身体の芯からゆるみきっているからフルートもすごい音が出せるし、指揮のまねごとをしてもフルートや腕の動きがとても優雅なのだと思いました。
後半はベートーヴェンの交響曲第三番ですが、フルートの神田寛明さんは残念ながら響きの点などではパユに比べるのは可哀想かなという印象でした。木管のフルートを吹いているハンディもあるかも知れません。
オーボエの茂木大輔(たぶん)は出色でした。演奏後指揮者も彼を真っ先に立たせていましたし、オーボエの素晴らしさを堪能できました。

フルート演奏ロボット

 ご存じの方も多いかも知れませんが、早稲田大学の高西淳夫研究室ではいろいろなヒューマノイド型ロボットを研究しています。その中にフルートを演奏するロボットがあります。これがなかなか良くできたロボットで、フルートを演奏する際のヒントをたくさん与えてくれます。
 WF-4RIIIという5世代目?のロボットの機構解説がホームページ出ていますが、肺や唇、のどなどの仕組みは、音を出すときの基本にしっかりと根ざしているなと感心させられます。
 指の動きでは完全に負けますし、音の安定性などでも、まだまだこのロボットに学ばなければならないところはたくさんありそうです。

第6回発表会

いよいよ第6回の発表会まで残すところ10日になってしまいました。ナナカマドのトップページに発表会のPDFチラシをアップロードしましたので、演奏曲目だけが必要な方はこれを使ってお知り合いの方に声を掛けていただけるとよろしいかと思います。

サキタハヂメコンサート

 3月25日に文京シビックホールで行われたサキタハヂメの"のこぎり"コンサートに行ってきました。
Musical Saw の奏者サキタハヂメについて知ったのは、彼が2年ほど前のNHKの番組 Top Runner に出演したときです。一本の西洋のこぎりからあのような玄妙な音が出てくることに驚き、是非生演奏を聴いてみたいと常々思っていました。その後富山県の高岡市に出張したときに、たまたまそこで行われる彼のコンサートのチラシを見つけたのですが、わざわざこの演奏会のためだけにこの街に出かけることは考えられず、非常に残念に思っていたのです。今回東京で演奏会があるということを新聞の記事で見つけたので、早速ネットで検索してチケットを確保しました。
 演奏会は期待にたがわずすばらしいものでした。彼のすがすがしい人柄と関西人らしい気取らない語り、それと天才的な技量と音楽性、どれをとっても極上のエンターテイメントといって良いでしょう。のこぎりの音色は立ち上がりが鋭くないので、どちらかというと口笛やテルミンの音によく似ています。100円ショップののこぎりからもすばらしい音楽を奏でてくれれましたので、自分も是非のこぎりを手に入れて演奏(実験)してみたいと思いました。
 
 
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